家具のイメージの強いデンマークでは、もちろんヴィンテージの家具屋さんが多くある。
厳しい冬もあり、家族の時間を大切にする文化から、家で過ごす時間が長く、
「初任給でいい椅子を買う」と言われるほど、家具にこだわりがある。
街場には多くの家具屋がある。もちろん何万円もするような椅子や何十万円もするカウチばかりでなく
隣国に本社があるIKEAもあるし、その他の安い家具店もある。
いいオフィスに行っても腰に悪そうな椅子を使っていたりするから、なかなか期待は裏切られる。

さて、そんな家具大国でなんとも楽しいのはこういう倉庫に雑然かつ整然と玉石混交に
並んでいる市場。さすがにコペンハーゲンっ子たちは見る目があるし、容易に買い物をしないから
じっくりと品定めをする。ちなみにポートランドで北欧家具を扱う店主から聞いた話(とっても丁寧に長めに話してくれた)に
よれば、素晴らしい北欧家具はもともと造船と深いかかわりがあった。
造船で鍛え上げられた木工技術をもってして作られた20世紀の北欧家具はとにかく質がよい。
ポートランドでは北欧系移民も多かったから、その世代が使っていた家具が今、遺品整理などで
流通している。ちょうど今の世代のクリエイティブ層が好んで買うから、小さいながらも
活発なマーケットになりつつあると言う。

個人的にはこういう玉石混交の家具市場にくると、酔狂な銘品オマージュがあったりする。
PHランプの板が6枚あったり、Yチェアがユーモラスな格好していたり。
もちろんオリジナルのほうが質もよければ美しさでも勝るのだけど、そういう楽しさもある。cpt-2016-10-24-0-43-13