あえてこんな書き出しにしてみる。
サードウェーブって言葉はとっても不思議で、アメリカでは聴いたことない。
クラフトビールも、クラフトサイダーも、クラフトコーヒーも、その他もろもろのクラフトフードもアメリカの仕事で関わってきたけど、まあ、言わないなあ。
そもそも、「サードウェーブビール」なんて言った日には、リキュール類とかに分類されそう。
ということで、チョコレートにも、もちろんサードウェーブなんて、ない。

代わりに使われる言葉は、「craft」と「small batch」。
ほぼこれしか使わない。
アメリカでは、食べ物って工場からやってくる大量生産品が普通。
ビールも冷凍食品も、はたまた野菜さえも、工場でキレイにパッケージされて
SAFEWAYとかの店頭に並んで、それを大量に買って、巨大な冷蔵庫に詰め込んで、たくさん食べる。
いわゆるステレオタイプ通りの暮らし。
量は違えど、日本の都市部の暮らしもこれに近いものがある。
コンビニに並ぶものも、都市部のスーパーに並ぶものも
ほとんど全てが工場からやってきてる。
今の地球の人口を維持するのに、工場で大量生産される
食品は欠かせない。高度に効率化されて生産され、
洗練された流通網で食卓にいきわたる食品こそが
都市化や、マクロでみると選択の自由を僕らに与えてくれてる。
アリとかナシとかの話でなくて、間違いなく現代においては
欠かせない仕組みなのだ。

アメリカは2008年の恐慌、日本は2011年の地震を境に、
食への嗜好は変わってきてると言われている。
正確にはマジョリティに対して、
違う感覚を持ったマイノリティが急激に増加した。
出世とか、よりいい家とか、よりいい車を持つことよりも、
毎日の食のことや、週末の過ごし方におもきを置く人が増えつつある。

チョコレートはまさに工場で大量生産されるものの1つの代表で、
そして成分についてもあまり気にされない食品でもある。
その辺りに全てピュアに向き合って、出来上がったダンデライオンチョコレートの
看板には「small batch」の文字がしっかり刻まれている。
それは彼らの誇りでもあるし、違いの証明でもある。

今回、日本上陸のお手伝いをしてみて何より刺激的だったのは
そんな彼らダンデライオン・チョコレートの企業カルチャー。

ポートランドでもたくさんの素晴らしい会社や人々と
出会ってきたけど、ダンデライオンはintegrity(誠実さ)が何より際立っている。
「とにかく美味しいチョコレートを作り続けたいんだ」
創業者のToddは、そのシンプルな信念と、高度な分析と科学的な解釈で
おいしいチョコレートを作り上げた。職人派の人とも、ビジネス派の人とも
また違う、なんだか新しいパワーとベクトルを持ってる彼と仲間の作り上げた、
そして海とか言葉を越えて想いをともにする日本のメンバーがつくった
とんでもなく純粋で、とっても美味しいチョコレートのことは、
書いても書いても伝わらないだろうから、
まずは味わってみて欲しい。

明日、2/11、DANDELION CHOCOLATE TOKYO
蔵前にいよいよオープン。

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